@techreport{oai:miyazaki-u.repo.nii.ac.jp:00002084, author = {Ishikawa, Chikako and 石川, 千佳子}, month = {2020-06-21}, note = {自然を措いた絵画といえば、おそらく風景画と山水画が思い浮かぶだろう。確かにどちらも自然の風景をテーマとしているが、ヨーロッパ文化のなかから生まれた風景画と中国文化に端を発する山水画では、ジャンルの成立時期や表現の仕方に大きな隔たりがある。そこで風景画と山水画を比較しながら、それぞれの起源や表現の特色を明らかにするとともに、両者の差異の背後にある人と自然の関わりの在りようについて考えてみた。 まず、風景画の歴史はルネサンス以前に遡らない。風景画は、主体である画家の眼から自然を客体すなわち対象物(物質)として眺めるという図式を前提に成立する。それに対して風景画に少なくとも500年先行する山水画では、自然を、万物が生成する働きの現れととらえる。風景画に象徴された人と自然の二元論的図式が行き語りをみせる現在、山水画の生命的で動的な自然観は新たな光のもとで蘇りつつあるようだ。}, title = {描かれた自然 : 風景画と山水画との比較から}, year = {}, yomi = {イシカワ, チカコ} }