@article{oai:miyazaki-u.repo.nii.ac.jp:00001482, author = {工藤, 喬 and 今泉, 和則 and Imaizumi, Kazunori and 原, 英彰 and Kudo, Takashi and Hara, Hideaki}, issue = {2}, journal = {日本神経精神薬理学雑誌, Japanese journal of psychopharmacology}, month = {Apr}, note = {小胞体(ER)ストレスは,折りたたみ不整な蛋白が細胞内に蓄積することによって生じ,アルツハイマー病などの神経変性疾患の病理過程に関与しているとされる.ERストレスに対し,細胞は反応機構を元来備えており,ストレス状況からの離脱を図る.本研究はERストレス反応機構の1つである分子シャペロン誘導を人為的に行い,ストレスからの離脱を図ることで,アルツハイマー病(AD)などの神経変性疾患の治療に応用しようとするものである.分子シャペロンBiPのプロモーターを用いた解析から,我々はBiP誘導剤(BIX:BiPinducerX)を得た.細胞実験から,BIXはBiPのみ誘導し,他のERストレス反応分子を誘導させないことが示された.また,BIXで処理した細胞はERストレスに耐性を示し,ERのアポトーシス誘導分子の発現を抑えることが示された.さらに,マウスの脳室にBIXを前投与し,脳虚血を負荷すると梗塞巣の面積の減少をもたらし,神経症状の軽減が認められた.このBIXの効果は,梗塞周辺領域でERのアポトーシス誘導分子の発現を抑えることによることが示された.以上のように,BIXはERストレスから生じるアポトーシスを抑制し,ADをはじめとする神経変性疾患の治療薬になることが示唆された.}, pages = {63--67}, title = {分子シャペロン誘導剤の神経変性疾患治療への応用}, volume = {27}, year = {2007}, yomi = {クドウ, タカシ and イマイズミ, カズノリ and ハラ, ヒデアキ} }